遠隔ロボットコントローラ「V-Sido WebConnect」

ロボットや装置をインターネット越しに遠隔制御

遠隔ロボットコントローラ「V-Sido WebConnect」(ブシドー・ウェブコネクト)は、既存のロボット等に接続してインターネット越しに遠隔制御できるようにするデバイスです。

たとえばロボット側とオペレータ側にそれぞれV-Sido Webconnectを配置して、ロボットへのコマンド送信や、映像や音声の送受信を、インターネット経由で行えるようになります。これにより、既存のロボットや制御装置を改造することなく、そのまま遠隔制御の機能を付け加えることが可能です。

また、遠隔で制御する対象はロボットに限らず、さまざまな機械や装置に適用することができます。

V-Sido WebConnectの4つの特徴

V-Sido WebConnectは、遠隔ソリューションに求められるさまざまな機能・特徴を有しています。ここでは主な特徴を4つ、ご紹介します。

特徴1:V-Sidoによるモータ制御機能を搭載

ロボット制御マイコンボード「V-Sido CONNECT」の機能を搭載しており、単体でモータを制御することが可能です。これにより、たとえば以下のようなことを実現できます。

  • V-Sidoに対応したロボットを、インターネット越しに遠隔操作できます
  • ロボット以外の機械や装置に対して、ロボティクス機能(アクチュエータによる制御)を容易に追加できます

特徴2:さまざまなロボット/装置に対応

V-Sido WebConnectはさまざまなロボットに利用することができます。

V-Sidoに対応したロボットだけでなく、V-Sidoプロトコル以外のコマンド体系で動いているロボットにも適用可能です。

現時点での対応ロボットとしては下記のものがあり、今後もさまざまなロボットへの対応を予定しています。

 

また、いわゆる「ロボット」と呼ばれるものだけでなく、移動搬送台車や設備装置や厨房機器など、電子制御されるさまざまな機器に対して、遠隔制御の機能を追加することができるようになります。

具体的な例としては、移動搬送台車である「EffiBOT」などを遠隔制御した実績があります。

 

さまざまなロボットや機器に対して、遠隔での「オペレーション」「メンテナンス」「監視機能」などを実現することができます。
また、アクチュエータを用意することで、ボタン操作などの物理的な作業も遠隔化が可能です。

特徴3:映像・音声を送受信する機能を搭載

V-Sido WebConnectは、ロボットや機械に対してコマンドを送受信するだけでなく、映像や音声を双方向でやり取りする機能も備えています。

V-Sido WebConnectのデバイスには、USBカメラやマイク、モニタなどを接続するインターフェイスも用意されているため、もともとカメラやマイクなどが付いていないロボットや装置でも、簡単にマルチメディアの送受信機能を追加できます。

映像や音声が送受信できるため、遠隔地にいる操縦者は、ロボット側の様子を目視したり音を聞いたりしながら、ロボットを遠隔操作できるようになります。

ロボットの状態確認や、コミュニケーションロボットにおける会話など、さまざまな場面で有効な機能です。

特徴4:低遅延での遠隔操作を実現

V-Sido WebConnectにおける制御側とロボット側との通信では、リアルタイム性に優れたWebRTC技術を採用しています。

サーバを介さずに直接データをやり取りするため、低遅延での遠隔操作を実現しています。

V-Sido WebConnectを使ったソリューション事例

V-Sido WebConnectは、さまざまなロボットや装置に利用でき、さまざまなソリューションが考えられます。ここでは、実際にV-Sido WebConnectを使ったソリューション事例の一部をご紹介します。

コミュニケーションロボットの遠隔操作

富士通株式会社のコミュニケーションロボット「ロボピン」向けに、V-Sido WebConnectを用いた遠隔操作ソリューションを提供しました。

この遠隔ソリューションにより、遠隔地にいるオペレーターが「ロボピン」の周辺に設置したカメラやマイクからの映像・音声を視聴しながら、「ロボピン」を自由に動かしたり会話させたりすることができるようになります。この遠隔ソリューションは、富士通株式会社が実施した「ロボピン」の実証実験などで採用されました。

畜舎洗浄ロボットの遠隔ソリューション

株式会社中嶋製作所の畜舎洗浄ロボット「クレバークリーナー」向けに、V-Sido WebConnectを用いたロボット遠隔操作システムを開発しました。

クレバークリーナーは、高圧洗浄機を使用して畜舎内を自動で洗浄できるロボットです。従来は、あらかじめ記憶させた動作による自動運転や、有線コントローラーによる操縦に対応していましたが、V-Sido WebConnectの隔操作システムにより、畜舎から離れた場所にいるオペレーターが、畜舎などに設置したカメラの映像を確認しながらクレバークリーナーを遠隔操作できるようになります。

自動走行の際にトラブルで停止した場合など、遠隔操縦で復旧を行うことで清掃作業の効率化を図ることができます。また、検疫などの関係で人間が簡単に畜舎に出入りすることは難しく、遠隔ソリューションにより疫病リスクの回避といった効果が期待できます。

無人搬送車向け遠隔モニタリング&遠隔操縦

V-Sido WebConnectを用いた、無人搬送車向けの遠隔操縦ソリューションを提供しています。

同ソリューションは、倉庫内の無人搬送台車、自律搬送ロボットなどさまざまな無人搬送車に、インターネット経由の遠隔操縦や遠隔管理の機能を実装するものとなります。

主に遠隔操作の専用Webアプリケーションと遠隔ロボットコントローラ「V-Sido WebConnect」で構成されており、既存の無人搬送車をほとんど改造せずに遠隔操縦などに対応させることができます。また、新規に開発する機体に同ソリューションを組み込むことで、新しい無人搬送車を開発することも可能です。

同ソリューションの主な特徴は、下記の通りです。

  • 同一ネットワークだけでなくインターネット越しの遠隔操縦、遠隔管理が可能
  • Webブラウザやゲームコントローラなどで無人搬送車の操縦が可能
  • カメラとマイクを使った遠隔モニタリングが可能(360度カメラにも対応)
  • CAN(Controller Area Network)やシリアル通信など、さまざまな通信プロトコルに対応
  • GPSによる位置検出の表示に対応

 

同ソリューションは、フランスのEffidence社が開発した無人搬送車「EffiBOT」や、アスラテックが検証用に開発した試作無人搬送台車など、複数の無人搬送車での動作を確認しています。

たとえば、離れた場所にいる無人搬送車の状況を確認したり、自律動作が働くなったときに遠隔操縦したり、カメラを使った無人搬送車のモニタリングなど、さまざまな応用が考えられます。

5Gの実証実験における遠隔操作ソリューション

2018年3月より、ソフトバンク株式会社の第5世代移動通信システム(5G)のトライアル環境において、V-Sido WebConnectを使ったロボットの遠隔操作の実証実験も行われています。

V-Sido WebConnectは、用途などの制限なくさまざまなロボットを遠隔操作できるため、5Gネットワークでのロボットの遠隔操作の実用性などを検証していくときに多様な実験を行えることが期待できます。

まだ5Gは実証実験段階の技術ですが、V-Sido WebConnectは5G経由でのロボット遠隔操作ソリューションも視野に設計されたデバイスとなっています。

5Gの実証実験に関するプレスリリース

お問い合わせ

V-Sido WebConnectは、単体としての販売は行っておりません。アスラテックでは、V-Sido WebConnectを活用したソリューションとして法人向けに提供しています。

  • 既存のロボット/機械に対して、遠隔制御やモニタリング機能を追加
  • 既存の機械へのロボティクス機能の追加
  • 新規に開発するロボット/機械に、遠隔制御のモジュールとして組み込み

上記のような案件をはじめ、遠隔制御に関するニーズがありましたら、ぜひV-Sido WebConnectのご利用をご検討ください。なお、V-Sido WebConnectは、社内検討や検証などにご利用いただける評価版デバイスの貸出も行っています。

詳細につきましては、アスラテックまでお問い合わせください。