“動くガンダム”のハンドをインターネット経由で遠隔操縦する実験に技術提供

2022年6月23日
アスラテック株式会社

“動くガンダム”のハンドをインターネット経由で
遠隔操縦する実験に技術提供

~「Asratec Cloud Robot System」と「V-Sido」の連携により実現~

アスラテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:酒谷 正人、チーフロボットクリエイター:吉崎 航、以下「アスラテック」)は、横浜市の「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」(以下「GFY」)で展示中の“動くガンダム”について、ハンドをインターネット経由で遠隔操縦する実験に技術提供しました。

“動くガンダム”のハンドは、機構の密度が高く両手で12個のモーターが使われており、精巧なメカニズムによって指1本1本が繊細に動くことが可能となっています。こうしたハンドの動きは、ロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」※1によって制御されており、たとえば、ハンドの動きを手袋型コントローラの動きと同期させて操縦することも可能です。このときV-Sidoは、操縦者の手の動きをセンサで取り込みつつ、指同士が触れてロボットが破損しない安全な動きをリアルタイムに作り出すことができます。

2022年6月21日にGFYで開催されたエデュケーショナルサポート※2の特別版「“動くガンダム”ハンド遠隔操作にチャレンジ!」では、横浜市の小学生が“動くガンダム”のハンド部分を手袋型コントローラで実際に動かす「ガンダム遠隔操縦体験」が行われました。この企画では、コントローラとハンドをケーブルなどで直接的に接続した状態で、数十メートル離れた場所からV-Sidoを使って遠隔操縦を行いました。

またGFYでは、エデュケーショナルサポート特別版で使われたハンドの遠隔操縦システムを拡張し、インターネット経由でハンドを遠隔操縦する実験にも成功しています。アスラテックは、この実験でクラウド型ロボット制御プラットフォーム「Asratec Cloud Robot System(アスラテック・クラウド・ロボット・システム。以下「ACRS」)」※3を提供し、技術協力を行いました。今回の実証により、“動くガンダム”のハンド部分をインターネットにつなげて、世界中からアクセスして遠隔操縦することも可能となります(セキュリティのため、“動くガンダム”のハンドは全身制御などの他システムとは独立させています)。

今後もアスラテックは、V-SidoおよびACRSの対応ロボットを拡充していき、ロボットの普及や社会実装に努めていきます。

■ACRSを用いたハンド遠隔操縦の構成図

■ACRSを用いたハンド遠隔操作 操作の様子

■GUNDAM FACTORY YOKOHAMA開催概要
開催期間:2020年12月19日(土)~2023年3月31日(金)
営業時間:10:00~20:00 (最終入場受付19:00)
※2022年5月9日(月)~7月15日(金)はメンテナンスのため、GUNDAM FACTORY YOKOHAMAは全施設休業となります。
※時期によって営業時間を変更する場合がございますので、詳細については公式HPをご確認ください。
https://gundam-factory.net/

※1 V-Sido
V-Sidoは、アスラテックが提供するロボット制御システムで、リアルタイムにロボットを動かすことができ、急な衝撃を受けたときや不安定な足場でも倒れにくい安定性を備えている。形状や大きさ、アクチュエーターの種類などを問わず、さまざまなロボットに適用できるほか、いろいろなデバイス(インターフェース)からロボットを動かすことができるなど、汎用性の高さも特徴。
https://www.asratec.co.jp/products/v-sido-os/

※2 エデュケーショナルサポート
GFYで行われている、横浜市の小中学生を対象にした教育プログラム。GFYは、2021年11月より、横浜市教育委員会の協力のもと、横浜市の小中学生を対象に“エデュケーショナルサポート”として、ものつくりへの興味喚起を目的に実物大“動くガンダム”の動く仕組みを知ってもらい、体感するプログラムを実施しており、2022年6月9日時点で計23校、1,442名の子どもたちが参加している。

※3 Asratec Cloud Robot System
遠隔地からさまざまなロボットの操作や動作状況管理をクラウド経由で行えるようにするプラットフォーム。ロボットに専用デバイスを接続してクラウドに接続する仕組みのため、既存のロボットを改造することなく、ACRSに対応させることができる。「低遅延の遠隔操作」「操作デバイスや対応ロボットの汎用性」「データの取得・蓄積」などの特徴を備えている。たとえば、協働ロボットを遠隔操縦して、果実の収穫作業を行うなどの実績がある。
https://www.asratec.co.jp/products/asratec-cloud-robot-system/

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