Spotの潜在能力を100%引き出すカスタマイズ開発
建設・土木業界は今、深刻な人手不足、働き方改革、そして現場の安全確保という大きな課題に直面しています。日々変化する過酷な環境下で、いかに効率よく、安全にプロジェクトを進めるか。その強力なソリューションとして、四足歩行ロボット「Spot」が注目されています。
従来のロボットが苦手としていた、階段の上り下り、資材や瓦礫が散乱する不整地、ぬかるんだ地面。Spotはその四本の脚で、人が歩ける場所ならほとんど踏破可能です。人が立ち入るには危険な場所や、巡回に手間のかかる広大な現場でも、Spotが代わりに歩き、人間の目となります。
しかし、Spotを導入したものの、以下のようなお悩みを抱えているユーザーも少なくありません。
「コントローラで操作できていることが、うまく自動化できない…」
「決まったルートを歩くだけで、本当に見たい箇所のデータが取れない…」
「取得した大量の画像や点群データを、整理・活用しきれていない…」
「特定のガス検知や異音検知など、専用のセンサーを付けて自動化したい…」
「BIM/CIMや施工管理ツールなど、既存システムと連携させたい…」
こうしたお悩みを解決するのが、当社の「建設・土木業界向けSpotオーダーメイド開発」です。標準機能だけでは解決できない建設・土木の現場課題を、オーダーメイド開発で解決します。
当社では、Spotの活用に関して、たとえば以下のようなサービスをご提供いたします。
サービス1:アプリケーション追加開発
Spotの自律性やデータ収集能力を、現場のニーズに合わせて拡張します。
・ 巡回ミッションの高度化: 定期的な進捗確認、危険箇所の自動巡回
・ 独自UI/UXの開発: 現場作業員がタブレットで直感的に操作できる画面を開発
サービス2:センサー・機器の追加インテグレーション
標準搭載されていない特殊なセンサーや機器をSpotに搭載し、新たな価値を創造します。
・ ガス検知、サーモグラフィ、外部高精細カメラなどのセンサーとSpotの連携
・ GPSなどの測位機器とSpotの連携
サービス3:外部システム連携・統括システム開発
Spotが収集したデータを既存システムと連携させ、業務プロセス全体を効率化。複数のロボットを一元管理するシステムも構築します。
・ BIM/CIM、各種施工管理ツール、点群処理ソフトウェアとの連携
・ AIによる画像・データ解析の外部システムとの連携対応
・ 複数台のSpotや他のロボットとを統合管理
ここに挙げたのは、提供できるサービスの一例となります。ここに挙げられていない内容につきましても、柔軟に対応させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
当社では、四足歩行ロボット「Spot」を用いた、建設・土木の現場向けにアプリケーション開発、システム連携、導入支援を行った実績が多数あります。一般に公開できる事例のうち、いくつかを以下に紹介します。
Case 1. 空間IDを活用した建設現場ロボット運用システムの開発協力
アスラテックは、株式会社竹中工務店、NTTドコモビジネス株式会社と共同で、Spotなどの建築現場のロボットを運用するシステム「ロボットナビゲーションシステム」を開発しました。なお、このシステムは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP22006)の結果、得られたものです。
このシステム開発では、実際の建築現場でSpotなどを巡回させる実証実験も行っています。アスラテックは、本システムの開発およびSpot向けカスタマイズ機能の開発、実証実験のサポートなどを行っています。
詳細は、以下のプレスリリースもご参照ください。
https://www.asratec.co.jp/2025/08/25/36768/
Case 2. 過酷な環境下での歩行検証のサポート
国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所(森林総研)とソフトバンク株式会社が実施した、電動四足歩行ロボットを林業で活用するための実証実験において、アスラテックはSpot向けシステム開発と検証サポートを行いました。
この実証実験は、森林総研とソフトバンクがNEDOから受託した、「NEDO先導研究プログラム/農山村の森林整備に対応した脱炭素型電動ロボットの研究開発」において実施されました。
山林や森林や深雪の環境でのSpot活用のための大規模な実証実験で、10kg超の荷物を載せての登坂検証や、不整地の下り勾配で障害物を踏破する検証、積雪・降雪下での自動歩行の検証などを実施しました。また、Spotの自動歩行機能のカスタマイズや人追尾機能、GPSと自動歩行を連動させるシステムの開発も行っています。
当社の建設・土木業界向けSpotオーダーメイド開発のご利用までの流れは、一般に以下のような形となります。
【STEP 1】お問い合わせ・ご相談
本ページの「お問い合わせ」ボタンから、お気軽にご連絡ください。まずは貴社の課題やご要望をお伺いします。
【STEP 2】ヒアリング・要件定義
当社の専門エンジニアが現場の状況や具体的な要件を詳しくヒアリングし、最適なソリューションの実現に向けた要件を定義します。
【STEP 3】ご提案・お見積もり
要件定義に基づき、具体的な開発内容、スケジュール、お見積もりをご提案します。
【STEP 4】設計・開発・インテグレーション
ご契約後、豊富な経験を持つエンジニアチームが、迅速かつ高品質な開発を行います。
【STEP 5】検証・運用サポート
開発したシステムの現場導入に向けた実証実験を行います。実証実験により、新たな課題などが出てきた場合などは、課題解決に向けたご提案、追加改修のご相談などをさせていただき、継続的にサポートします。
お客様のご要望や現場に合わせた要件定義を行い、お客様の課題解決に役立つアプリケーション開発・システム開発を行うことができます。また、ロボット専業企業としての知見を生かして、ロボットの実際の運用や検証のサポートを提供することが可能です。建設・土木の現場でのロボットについて、何かお困り事がありましたら、まずは当社にお問い合わせください。