2018年に国内で開発されたサービスロボットの動向に関する調査結果を発表

2019年1月31日
アスラテック株式会社

2018年に国内で開発されたサービスロボットの
動向に関する調査結果を発表

  • 2018年に国内で製作された新サービスロボット数は156機種
  • 2018年の新サービスロボットの機種数は昨年比で約82%だが高水準
  • 20ジャンル中9ジャンルで前年以上の結果

アスラテック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:酒谷 正人)は、2018年における国内のサービスロボットの開発動向に関する調査結果を発表した。この調査は、2014年以降に国内で発表されたサービスロボットに対し、その完成時期やジャンルなどを追跡調査したものとなる。

新規サービスロボット数は調査開始以降初の減少

2018年に国内で開発された新しいサービスロボットは156機種だった。

過去4年では、2014年は50機種、2015年は106機種、2016年は151機種、2017年は191機種で、年間の新規サービスロボット数の推移を示したグラフが図1となる。2018年の新しいサービスロボットの機種数は昨年比約82%で、調査を始めてから初めての減少となったものの150機種を超える活況となった。

図1.国内で開発されたサービスロボットの機種数
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ジャンル別では昨年に続き「ホビー」が最多

2018年に開発されたサービスロボットをジャンル別に分けると、図2および表1のようになる。サービスロボットのジャンル別の割合では、「ホビー」が最も多く、全体の約17.9%に及んでいる。2位以降、「教育」約15.4%、「見守り・コミュニケーション」約9.0%と続く。

ジャンル別の新規開発サービスロボットの機種数について、2014年以降の年間推移を示したものが図3となる。2018年は20ジャンル中9ジャンルで前年以上の結果となった。特に目立って増えたジャンルは「教育」で、前年の12機種から24機種と倍増している。

図2.新規開発サービスロボットのジャンル別比率(2018年)
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表1.ジャンル別の新規開発サービスロボットの機種数(2018年)
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図3.新規開発サービスロボットの機種数の推移(ジャンル別)
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【調査期間】2014年1月~2018年12月

【調査方法】当社社員等による書籍や雑誌、プレスリリース、インターネットなどからの文献による調査、ならびに展示会などにおける現物確認。参照した主なメディアは『日刊工業新聞 電子版』『Engadget日本版』『ロボスタ』『ITmedia』『ROBOTEER』『PR TIMES』『ロボットノート』。ほかにGoogleで「ロボット」をキーワードにした検索情報も参照している。

【対象とするサービスロボットについて】
当該期間に発表されたプレスリリースや報道において、国内で開発されたロボットとして取り上げられた製品のうち、工場などで使われる産業ロボット以外のものを「サービスロボット」としている。それらのサービスロボットについて追跡調査を行い、製作が完了した時期(商品の場合は発売時期)とジャンルをまとめた。プレスリリースなどで発表されていても、開発途中のロボットは含めていない。なお、サービスロボットのジャンル区分は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2010年に発表した「2035年に向けたロボット産業の将来市場予測」における、サービス分野のロボット分類に準じ、そのいずれにも該当しないロボットについては「その他」に分類している(参考URL:http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_0095A.html)。